寒くなってくると、モーターアシストしなくなることが多いな。
と思い、計測してみると
「気温5℃」
を境目に、寒くなると作動が遅くなることがわかりました。
※以前、書いたブログが先に載せてあります。
そして作動条件の1つに
「助手席下のバッテリーの温度」
が関係しているので
足元を暖めれば、早くなるのでは?
と考え
前回(暖房なし)と、今回(足元暖房)を計測し、比較してみました。
下のもくじから、読みたいページにとべます。
もくじ
結論 : 効果はある(ただし気温による)
マイルドハイブリッドの発動が、暖房なしの状態に比べて
足元暖房をつける事で
暖房を付けると効果はある(ただし気温による)
となりました。
大まかな結果として、気温に左右されますが
0℃未満 | 効果がほとんどない |
0〜5℃ | 効果あり(ない場合もあり) |
5℃より高い | 効果あり |
となりました。
実際、暖房をつけた方がいいのかと言うと
「早く発動したらラッキー」
くらいの考えでやってください。
変わらない場合もあるので、過度な信用は禁物です。
その理由として、検証時の条件が
- 温度設定が高い(30℃)
- 風力7(MAX)でうるさい
- 検証時間が最長30分
だからです。
実際、検証してみて、高い温度で風量MAXの人って、そんないるのか?
普段、もっと低い温度、風量も弱いのではないかと。
時間に関しても、移動時間が(検証時の30分より)短い場合は効果を感じにくいです。
以上のことから
普段使いの環境では、今回の検証より効果が少ないのではと考えています。
検証状況
以前、書いたブログ
-
5度が分かれ目【マイルドハイブリッドと気温の関係】モーターアシスト〈新型ハスラー〉
続きを見る
↑
暖房なしの状態だと、5度を下回るとマイルドハイブリッドが発動しにくい
ざっくり、こんな内容の記事を書いていますので、先にこちらを読んでいただけるとわかりやすいです。
この時に取った暖房なしのデータと、今回の暖房付けてみて比較の記事となります。
前回と同じく、調べたのは4つの項目
- 充電
- モーターアシスト
- 急速充電
- アイドリングストップ
計測した車種は2代目ハスラー(前回と同じ)
- MC前モデル
- MR52S
- 2WD
- ターボ
での計測です。
検証結果
これを見てみると、発動までにかかった時間は下がっています。
ですが、冒頭でも書いたように
暖房を付けると効果はある(ただし気温による)
となっています。
分布図を、「暖房あり」「暖房なし」で比べてみると
全体的に下がってるわけではなく、
- 早くなる時
- 変わらない時(気温が低い時に多い)
があり、必ず効果があるとは限らないのがわかります。
検証結果の考察
大まかな条件として
- 助手席下のリチウムバッテリーの温度
- エンジンルーム内のもろもろの温度
が関係していています。
※のちほど、作動条件について書いています。
0℃未満 | 効果がほとんどない |
0〜5℃ | 効果あり(ない場合もあり) |
5℃より高い | 効果あり |
そして、この結果と作動条件を見ると
効果がある場合(気温が高い時)
② → ①
エンジン内は暖まっている。
暖房付けることで、バッテリー(助手席下)が暖まり、条件を満たし作動。
効果がない場合(気温が低い時)
④ → ③
暖房付けることで、バッテリー(助手席下)が暖まる。
しかし、エンジン内が寒いままなので発動しない。
このような状態になっていると考えられます。
計測条件
同じ条件で計測しないと意味がない。
しかし! 寒い時期なので、暖房なしはキツすぎる…。
なので、運転席シートヒーターのみ付けました。
条件として
前回の暖房なしは
- シートヒーター ON
- エアコン、送風ともに OFF
- アイドリング1分してから走り出す
- 通勤のみで計測
今回の暖房ありは
- シートヒーターON
- エアコンOFF、送風(暖房足元)ON
- アイドリング1分してから走り出す
- 通勤のみで計測
※暖房は温度30℃(A/C OFF) 足元のみ 風量7
としました。
前回と比べて、送風(暖房足元)の有り無しの違いです。
シートヒーター、エアコン、送風、アイドリングに関しては毎回同じ設定で問題ありません。
通勤のみで計測した理由は、エンジンルーム内の温度が関係してるからです。
※この温度に関しては次の「作動条件」の項目に記載しています。
同じ気温1℃だとしても、さっきまで走ってた車と、たった今エンジンをかけた車では温まり具合に差がある。
そこの差を無くすために、通勤のみ(次の走行まで約8時間以上開けた状態)で計測しました。
昼休みも、計測してる時はエンジンかけずに毛布で寒さをしのいでました。笑
- 暖かい日でもエンジンが温まるまで時間がかかる
- 計測するのに多少は走らないといけない
このことから、5分以内に作動したものは一律5分としました。
- 通勤時間は35分〜40分
ですが、渋滞で時間がさらに伸びることがあります。
長く走れば作動する可能性は出ますが、計測が同じではなくなると思ったので
30分で作動しない場合は、30分と計測して作動なしとしました。
モーターアシストの作動条件
HUSTLER取扱説明書(5-21参照)
モーターアシストの作動条件は上の画像のようになってます。
赤い部分は、
急加速でエグいほどアクセル踏み込んだりとか、急ブレーキで充電する間もない。
そんな荒い運転でなければ、減速時に自然と充電でき、加速時にアクセルを踏み込めば作動します。
※逆にアクセルをあまり踏み込まずゆっくり過ぎる加速でも、モーターアシストは作動しません。
青枠の部分は、温度に関する条件で
「寒いとこれらの温度も上がりにくいのでは?」
と考えました。
調べた経緯と仮説
僕が通常運転する際に、作動条件の上5つ(赤枠部分)はクリアしているので、ここでは省略します。
気にして欲しいのは下4つ(青枠の部分)!!
バッテリーなどの「温度」に関する項目があります。
ここで仮説を立ててみました。
「エンジン冷却水、CVTフルード、鉛バッテリー」この3つはエンジンルーム内にある。
↓
なので、走ってたら勝手に温まるんじゃない?
↓
でも、リチウムイオンバッテリーは助手席下
↓
暖房を足元ガンガンにすれば、リチウムイオンバッテリー温まる。
↓
早くモーターアシストする!
と考えて、
- 暖房なし
- 暖房あり(足元のみ)
で違いは出ないか調べるとこにしました!
助手席を持ち上げ、収納を取り外すと、リチウムイオンバッテリーがあります。
「このリチウムイオンバッテリーもエンジンルーム内にあれば、早く温まるんじゃないの??」
って思いましたが、わざわざここに置いてあるのは、何か理由があるのでしょう。
前回、暖房なしで
5度が分かれ目【マイルドハイブリッドと気温の関係】
ということがわかりました。
なので、今回は暖房あり(足元のみ)で
2023.12月〜2024.3月の計測を比較してみた次第です。
暖房使用時の注意点
それはフロントガラスの「曇り」。
寒い時期、雨の降る日などは特に曇りが出やすいです。
車の窓が曇る原因は、主に車内と外気の温度差や湿度の高まりです。
フロントガラスの曇りを解消する方法として
- A/C (エアコン)の使用
- 内外気の切り替え
- デフロスターの使用
- 窓を少し開ける
今回の場合
A/C (エアコン)OFF、足元のみ暖房
を使用中だと、デフロスターが早くてオススメです。
その理由として
- フロントガラスに直接、風が当たる
どの方法でも曇りは取れていきますが、直接風が当たると早いです。
- 寒くならない
暖房付けているのに、窓を開けたりして風が入ると寒くなってしまいます。
僕の乗っているハスラーの場合は
デフロスターボタン(赤枠)を押すと
- 外気導入
- A/C ON
- 風向き(フロントガラス)
になります。
車種によって、ボタンの位置や設定が違うので確認しておきましょう。
あくまでオススメなので
「換気したい」
「体側に風を当てたい」
など、無理をせず状況に応じて使い分けてください。
まとめ
今回の検証で効果があるのはわかりました。
ただ、冒頭でも書いたように実用的な条件ではなかったかなと (設定温度高い、風量強い)
なので
「早く発動したらラッキー」
くらいのの考えでいてください。
寒い時期になると、体も車もなかなか暖まりにくいですが、怪我や事故のないようにお気をつけてください。
良い、ハスライフを!